目次
仕事と育児、自分らしいバランスの見つけ方
はじめに:
「ちゃんと稼いでるの?」「家にいる時間が多くない?」
そんな声に、胸がザワついたことはありませんか?
私自身、育児休業を取ってからというもの、誰かの視線が気になって仕方がなかった時期がありました。
「男なのに?」「キャリアはどうするの?」
そう思われてるんじゃないか、と勝手に感じて、つい仕事のことを強調したり、無理に予定を詰め込んだりしてしまったんです。
この記事では、「仕事と育児、どっちも大切。でも、どう折り合いをつけたらいいの?」と迷う方に向けて、実体験とともに、少し心が軽くなる考え方と行動のヒントをご紹介します。
なぜ、父親は“仕事か育児か”で揺れるのか?

今の時代、表向きには「父親の育児参加は当たり前」とされるようになりました。男性の育児休業も法律で整備され、子どもの送り迎えをする父親を見かける機会も増えています。一見、父親が育児に関わることは“社会的にも正しい”と認められているように見えます。
しかし一方で、根強く残るのが「父親は家計を支える存在でなければならない」というプレッシャーです。「育児するのはいいけれど、ちゃんと稼いでるよね?」という空気。これが、父親の心を二重に縛るのです。
たとえば、子どもの送り迎えをしている最中に、職場から急ぎの連絡が来る。「こんな時に…」と思いながらも、“頼られている自分”を証明したくて即対応してしまう。あるいは、周囲に「家庭のことより、仕事を優先している」と思われたくないがために、無理に夜遅くまで働いてしまう。これは、ただの責任感ではなく、「一家の主」という役割に対する社会的な期待の表れでもあります。
家庭でも、仕事でも、常に“求められる存在”であろうとする中で、父親は「どちらも中途半端になっている気がする」と自己否定に陥りやすいのです。育児に関われば「稼げてないのでは」と思われ、仕事に比重を置けば「父親としてどうなのか」と悩む——そんな狭間に立たされている感覚です。
こうした葛藤は、父親の弱さでも甘えでもなく、むしろ**“矛盾する期待の中で誠実に応えようとする姿”**とも言えるのではないでしょうか。
私の体験:父親になって感じた、心の揺れと答えのなさ

私は子どもが生まれてから1年間の育児休業を取りました。最初のうちは「今しかない時間を大切にしたい」と、育児にどっぷり向き合っていました。でも、生後3か月を過ぎた頃から、ふと頭の片隅に「仕事」のことが浮かぶようになりました。
「このままキャリアはどうなるんだろう?」
「せっかく時間があるのだから、何かスキルアップできることを始めたほうがいいのでは?」
そんな思いがよぎるたび、パソコンを開いたり、本を手に取ったりしました。
でも、現実には子どもが泣けば抱っこ、ミルクやオムツ替えに追われ、思ったように時間を使うことはできません。加えて、夫婦の関係も円満に保ちたいという気持ちもありました。妻に頼りきりにならないように、気を張って過ごしていたと思います。
そんな毎日の中で、「もっと効率よく」「もっとちゃんとやらなければ」と自分を追い詰めていたのは、実は自分自身だったのかもしれません。
ふと、「自分って完璧主義なのかな」と気づく瞬間がありました。すべてを思い通りにこなそうとして、逆に苦しくなっていたのです。
それから少しずつ、「まあ今日はこれくらいでいいか」と、肩の力を抜けるようになってきました。
完璧じゃなくていい。今この時間に、子どもと笑っていられれば、それだけで十分価値がある。そう思えるようになったことで、日々の暮らしが少し柔らかく感じられるようになりました。
気にしないためじゃなく、「気にしても大丈夫」な自分になる

社会の目を完全に気にしないなんて、実際は難しいです。
でも、目指したいのは「気にしても、自分の選択を肯定できる状態」です。
そのために私が意識したこと:
- 自分の“目的”を見直す
→「何のために育休を取ったのか」「何を大事にしたいのか」を一度言葉にする。
たとえば私の場合、「子どもの今しかない成長を見届けたい」という気持ちでした。 - 小さな“やれてること”を記録する
→家事でも育児でも、何気ない日々の中に「ちゃんとやってる自分」はいます。
「おむつ替え成功!」「寝かしつけうまくいった」でもOK。自分で自分を褒めてあげる習慣が、自信につながります。 - 信頼できる誰かに話す
→友人、パートナー、同じ立場のパパ仲間など。
「わかる、それ!」と返ってくるだけで、世界がちょっとやわらかく見えてきます。
父親として、自分らしいバランスをつくるヒント

仕事も大事。育児も大事。
だからこそ、「どちらかを犠牲にする」ではなく、「自分に合った形で両立する」ことが大切です。
✔バランスをとるための具体的なコツ:
- 仕事の“見える化”を意識する
→成果だけでなく、プロセスも可視化。テレワークなら、定期的に報告したり、予定を共有することで信頼を得やすくなります。 - 家庭の中でも“役割の棚卸し”をする
→「自分がやっていること」を夫婦で共有し、見えにくい負担を可視化すると、お互いの理解が深まります。 - “できないこと”を認める勇気をもつ
→「完璧じゃなくていい」「全部やらなくていい」
できない部分は外注したり、周りに頼ってOK。それが長く続けるためのコツです。
悩んでいるときに読んだ本
私自身、育児休業中に「このままの働き方でいいのか?」「育児と仕事の両立はどうあるべきか」と何度も考えました。そんなとき出会ったのが『マンガでわかる 仕事と子育ての両立の壁にぶち当たった30代共働き夫婦が「キャリアデザイン」に本気で取り組んだら……』という本です。
共働き夫婦が、子どもの急な体調不良をきっかけに、仕事と育児の優先順位に悩みながらも“自分たちらしい働き方”を模索していく物語がマンガで描かれています。著者はキャリア支援に長年携わる方で、人生設計の具体的な方法や考え方が丁寧に紹介されています。
私にとってこの本は、育休中に感じたモヤモヤを整理し、「仕事と育児をどう両立していくか」をより現実的に考えるきっかけとなりました。肩の力を抜きながらも、今後の自分の選択に向き合いたい人におすすめの一冊です
おわりに:あなたの選択は、ちゃんと意味がある
社会の目は変わるのに時間がかかるかもしれません。
でも、自分の中の目線は、今日から変えることができます。
「父親なのに?」じゃなくて、
「父親だからこそ、できることがある」
それを信じて、自分らしいペースで進んでいきましょう。
大丈夫。あなたのやっていることには、ちゃんと価値があります。
迷っても、立ち止まっても、また歩き出せばいいんです。



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