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「子どもにとって、父親の自分ができることって何だろう?」
そんなふうに考えたこと、ありませんか?

私自身、初めて子どもを前にしたとき、何をどうすればよいのか全く分かりませんでした。
声をかけても反応は薄いし、ぼーっとしているだけ。「これで意味あるの?」と自信をなくしかけたこともあります。
でも今では、「父親が関わることって、こんなにも大事なんだ」と実感しています。
この記事では、私の体験とともに、心理学的な研究にもとづいて「父親の育児参加がもたらす良い影響」をお伝えします。
子どもにとっても、そしてパパ自身にとっても、「関わること」が“プラス”になるのでしょうか。
関わり始めたころの不安
はじめて赤ちゃんを抱っこしたとき、正直どうしていいかわからず、固まってしまいました。
声をかけても、反応はない。何か返ってくるわけでもなく、ただ静かにこちらを見ているだけ。
「これって意味あるのかな」
「自分が関わるより、ママがやった方がうまくいくんじゃないか」
そんな気持ちになってしまって、少しずつ距離を置くようになっていたんです。

「自分なり」でいいと気づいたこと
そんな中、兄や友人が自分の子どもに語りかけている姿を見て、「ああ、こんなふうにすればいいのか」と感じることがありました。
それをそのまま真似しようとしたけれど、なんだかしっくりこない。
そこで私は思い切って、赤ちゃん言葉や少し高めの声で語りかけてみることにしました。
すると、少しずつ子どもの反応が変わってきたんです。
こちらを見て笑うようになり、声にも敏感に反応するようになってきた。
「自分の声が、子どもを笑顔にしている」
そう感じられた瞬間、自分自身もふっと心が軽くなったのを覚えています。
父親の関わりがもたらす子どもへのポジティブな影響

私の体験だけでなく、実際の研究でも父親の関わりの大切さは証明されています。
✅ 子どもの健康や発達がよくなる
国立成育医療研究センターの調査では、父親が積極的に育児に関わると、子どもが健康的な生活習慣を身につけやすくなり、怪我や肥満のリスクが下がる傾向があると報告されています(※注1)。
また、母親の育児負担感が減ることもわかっており、家族全体の安定にもつながります。
父親の養育態度が母親に対して影響することがあるようです。
たしかに、どのように子どもに接しているかでそれを見ている母親の感じ方や日々の生活の負担感というのは変わりそうです。
✅ 社会性や認知力が育ちやすくなる
海外の研究レビュー(Sarkadi et al., 2008)では、父親の「直接的関与」(遊ぶ・語りかける・世話をするなど)が、子どもの社会性や認知発達を促進し、問題行動を減らすと結論づけられています(※注2)。
文化の違いはあるものの、「関わること」自体が発達の土台になることは世界共通です。
✅ 長期的に心の安定につながる
さらに、同じく国立成育医療研究センターの別の研究によれば、乳児期に父親が関わっていた子どもは、思春期(16歳)になっても心理的に安定しやすいことがわかっています(※注3)。
早くから関わることで、長い目で見ても子どもの「心の土台」を支えることができるのです。
「愛着形成」ってなに?
父親との関わりが子どもに良い影響を与える大きな理由の一つが、「愛着形成」です。
愛着とは、子どもが「安心できる人」との間に築く信頼関係のこと。
「この人がそばにいてくれる」と思える存在がいることで、子どもは心を安定させ、自信を持って成長していけます。
そしてそれは、特別なスキルではなく、日々の関わりの積み重ねで作られていくのです。
【解決策・提案】「どんな関わり方をすればいいの?」と悩むパパへ

関わり方に正解なんてありません。
でも、今日からできる小さなステップはあります。
▶ 今日からできる3つのこと
① 名前を呼んで目を合わせる
② 声をかける頻度を増やしてみる(言葉の意味より、声のトーンが大事)
③ 正解を求めず、「これでいいのかな」と思いながらでも続けてみる
最初はぎこちなくてもOK。子どもはちゃんと見ています。
少しずつ、関係は育っていきます。
まとめ
最初からうまくいかなくて大丈夫です。
「反応がない」「何をしていいかわからない」そんな悩みは、父親みんなが通る道。
でも、自分なりに続けていけば、必ず子どもとの間に小さな変化が見えてきます。
それは、子どもの安心や信頼を育む、かけがえのないプロセスです。
育児は母親だけのものではありません。
「父親だからこそできる関わり方」が、必ずあります。
今日から少しずつ、始めてみませんか?
【参考文献】
※注1:国立成育医療研究センター「父親の育児参加が母親、子ども、父親自身に及ぼす影響」
(PDFリンク)
※注2:Sarkadi, A., Kristiansson, R., Oberklaid, F., & Bremberg, S. (2008). Fathers’ involvement and children’s developmental outcomes. Acta Paediatrica.
(PubMedリンク)
※注3:国立成育医療研究センター「乳児期の父親の育児への関わりと16歳時点での心理的ウェルビーイングとの関連」
(PDFリンク)



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